新しくも古く、

でも住み続けたい

わたしたちのまち“並木”

私達の住んでいる横浜市金沢区並木1~3丁目及び並木周辺を主とする金沢シーサイドタウンは、横浜市の六大事業の一つとして開発された。集合住宅団地で、入居開始以来既に20年を超えました。

当時最先端のアーバンデザインを駆使して計画された街並みは、住民の努力もあって緑も増え、今なお整然と美しく保たれています。

しかし、各地の郊外住宅団地の例に違わず、この地区も少子高齢化が急速に進行しています。現在の傾向が変わらなければ、10年後には超高齢地区となることは避けられません。 デザイン的には恵まれた団地ですが、エレベーターのない中層集合住宅や随所にみられる段差、また住宅内部のしきりなど、いずれ改善を要する部分は多く見受けられます。しかし、標準以上の住環境との評価から、こうした問題への公的なケアはまず考えられません。これ に加えて高齢者へ援助や介護、生きがいの検索などのソフト面での対策も今以上に必要ととなってきます。

並木の人口ピラミッドと高齢化率の推移(人口問題研究所 人口推計システムを用いた独自の人口推計)

一方、少子化により小中学校の行事や学習活動の支援、若い世代の流出なども増加しており、まちの活気は低下しています。また、商店街の空き店舗の増加や隣接する工業団地の低 迷など、並木の内外では経済的社会的な問題も発生しています。
このように、今日、郊外住宅地団地で暮らしつづけるには、多くの不便と不安を強いられるようになってきています。しかし、私達の行った調査では、住民の多く、特に高齢者ほどこのまちに住み続けたいと希望していました。

総合的かつ具体的な活動を、NPO法人として責任を持って行う

この美しいまちの歴史を尊重して住み続けるためには、並木をバリアフリー化し住みやすい街とするための再整備、また、生涯学習や学校での授業支援、子育て支援など世代間の交流も目指した活動、さらには並木周辺地区を含む都市計画的な問題への提言など、多面的な視点での活動が望まれますが、これは地域が主体となって考えていかなければならない課題です。そのためには、総合的な方策を講じることのできる組織を設立することが必要であると痛感しています。
私達は今日まで、「富岡並木調査隊(とんなんたい)」として並木の良さを発見する活動をしてきましたが、今日抱えている多くの問題を危惧し、どの世代も楽しく不自由なく暮らせるような具体的な対策を立て実行していくことが必須と思いました。そして、私達の活動を多くの人に知ってもらい、参加あるいは 利用してもらうために、単なるボランティア団体ではなく、特定非営利活動法人として活動していくことが望ましいと考えています。

変わりゆくまちで、

だれもが自分 “らしく” 住み続けるために、

わたしたちができること……

あなた “らしく” 暮らす

介護サービス
らしく地域支援サービス
など

あなた “らしく” を活かす

並木コミュニティカレッジ
WELCAFE
など